ライディングテクニック上達法

コーナリング中に両目線を水平に保つ方法

技術レベル 2 ★★☆☆☆

Q:カーブでシートに体重をかけて曲がる際は、
顔(頭)は体重をかけた側に傾けたままの状態でしょうか?

それとも路面と垂直にして、両目のラインを地面と平行を保つのでしょうか?

A:コーナリングでのライン取りは、目線の使い方、向け方で
大きく変えられます。

目線の使い方の原則は、目線の向けた狭い範囲の視点を凝視しながら、
その周りの広い範囲を視野に入れ意識しておくのです。

意識の割合は、目線方向50%、視野50%ぐらいでしょうか。

そうすることで、視界にある全ての情報を確認することができ、
先の路面情報をあらかじめ把握することで、
安全かつ確実なライディングに寄与します。

目だけで目線を送る方法もありますが、
これだと視点回りの視野情報が片寄ってしまうために、
極力目線の方向に頭ごと向ける必要があるのです。

ご質問のコーナリング中の頭、顔の角度についてお答えします。

コーナリング中は、傾いている車体とともに、
上体は旋回曲方向に傾斜しています。

人間の身体の構造上、両目及び両耳を水平に保つことで
平衡感覚を得ることができるため、コーナリング時は上体の傾斜に反し、
首から上の頭の角度を路面に対し垂直にする方法で対応するよう、
ほとんどのライディング指南書で勧めています。

しかし、私はこれにとても違和感があるのです。
実際、多くの方のライディングビデオを拝見すると、頭を垂直に保つ方法に忠実の方ほど、
リーンアウトの傾向があることが多いのに気がつきました。

頭を垂直に持ち上げることで、せっかく旋回方向に傾斜させている上体を起こしてしまい、
リーンアウトを誘発する原因になりかねず、
また上体の延長上にあり、重量もある頭部を起こすことで、
移動させたい体重を戻してしまう悪影響もあるはずです。

そこで、コーナリング時に旋回方向に目線を送る場合、
私が日頃行っている方法であれば違和感がないのでお勧めします。

旋回方向に傾斜している上体に合わせ、
頭も同様に傾けたフォームのままとします。

その状態、首の角度はそのままに、
前を向く顔が下方を向くように首を回していきます。

つまり、首は上体と同様にコーナリング方向に傾いた角度を保っていますが、
目線はコーナリング方向前方地面を見ることになります。

この状態から目線を上目使いにすれば、頭を直立にしなくても、
両目と両耳を水平に保つことができ、左右の視野についても阻害することはありません。

この方法であれば、コーナリング方向に傾け投出した上体傾斜角度を
自然と保つことが出来ますし、特にセルフステアリングを有効に機能させるために、
上体の体重移動を要する低速・中速旋回に有効です。

私はこの方法が感覚的にも理屈的にもベストと考えますので、ぜひ試してみてください。

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旋回時に頭は必ずしも地面に垂直に立てず、傾斜させてもかまわない

 

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記事投稿日:2019/05/08
カテゴリ : ライディングフォーム ライディング上達法