今回は、もっとUターンの質を高めたい!
もっと安定して小さくUターンを決めたい!
そんな、初級・中級ライダー向けの動画になります!
目次
【中級編】もっと小さく旋回!Uターンの質を高める5つの方法
1.Uターンは180度の向き変えである!
交差点を直角に右折・左折する場合には90度、
Uターンは進入方向に戻って行く
180度の向き変えです。
つまりUターンとは、
より安全に効果的に車体の進行方向の
「向きを変える」作業であるのです。
道幅が広く、注意すべき対象物が少ない場合、
または車体の方向展開に
十分なスペースがある場合には、
それほどUターンに困ることはありません。
しかし、道幅に制限がある場合や、
限定的なスペースでの方向展開には、
正確に小さい半径で旋回できる方法を知り、
その技術を身に付けていなければなりません。
2.旋回3要素を意識する
Uターン練習はシンプルで
ちょっとしたスペースさえあれば
だれでもかんたんにできます。
しかし、正しくない方法、手順で、
ただ数だけ多く練習しても、
効果的な上達は望めません。
ターン・旋回には理論やメカニズムがあります。
正しいやり方で練習すれば、
より早く、効果的に
期待する結果が手に入るわけです。
旋回・コーナリングを構成する要素は3つです。
それはUターンでも同じです。
1旋回を開始する(Uターンを開始する向き変えポイントを意識する)
2旋回する(適切な旋回半径をつくりだす旋回速度を意識する)
3立ち上がる(Uターンを終わらせる加速ポイントを意識する)
この3要素を知らず、理解せず、
何も考えず、ただUターンを繰り返していても、
Uターンを思い通りにコントロールできません。
つまり、1どこで向きを変えて、
2どの大きさの半径で旋回し、
3どこで立ち上がるのか・・
この旋回の3要素を意識して練習することで、
効果的にUターンをコントロールでき、
より安全で質の高いUターンが完成するのです。
3.向き変えでは十分な体重・荷重移動を!
Uターンを開始する瞬間のライダー心理は、
Uターンが上手くできるかどうか
不安で緊張しているもので、
道幅に制限があり失敗の許されない公道では
その傾向は強くなります。
その不安と緊張のため、向き変えの瞬間に行う
体重・荷重移動が十分に行われない、
または慎重になりすぎて
体重・荷重移動に時間がかかってしまうことになります。
体重移動が不十分だと、
Uターン開始の向き変え量が少なくなり、
その瞬間にも車体は進んでいるため、
向きを変えるまでに
時間がかかってしまうことになります。
結果的にこれが、旋回半径を大きくしてしまい
小さくコンパクトなUターンができない、
公道Uターンでは、その道幅の中で
向きを変えられない原因となってしまうのです。
Uターンの目的は車体の向きを
進入方向に対し180度変えることであるので、
理想はUターンの前半の道幅半分で
車体の向きを90度以上変えておきたいです。
そのためには向き変えの瞬間の体重・荷重移動は、
出来るだけスムーズに短時間に行い、
Uターン初期に車体の向きを変えながら、
旋回体勢に移行したいのです。
オーバーアクションになる必要はありませんが、
スムーズで素早い体重・荷重移動は、
とても車体の旋回性が高まりますが、
思った以上にステアリングが切れ込み、
車体が倒れこんでくるように感じ、
ともすると恐怖を感じてしまうかもしれません。
なにも余計なことをしなければ、
勝手に車体はバランスを整え旋回してくれますが、
もしそのステアリングの切れ込みに違和感あるのなら、
クラッチをほんの少しだけリリースしつなぎ、
後輪の駆動力を高めてあげると、
その遠心力でステアリングの切れ込み、
車体の倒れこみが収まります。
4.小さくターンしたいならクラッチを切る
小さくターンを決めたいのであれば、
旋回半径を小さくすればいいわけです。
ただ、まだ上達過程にあり、
できなかったUターンが
ある程度できるようになってきた・・
レベルで言うと中級ライダーは、
小さくUターンしようとする場合、
意識的にハンドルを切ったり、
車体を下半身で倒し込み
旋回半径を小さくしようとします。
つまり、余計な入力を車体に与えて
より小さく向きを変えようとするわけです。
そして、車体のバランスを崩す、
もしくは安全マージンを減らしてしまうのです。
単純に考えて、小さく向きを変える
旋回半径を小さくするには、
旋回速度を遅くすればいいのです。
バランスを崩す、マージンを減らす
余計な車体入力はここでは不要なんです。
ただ、旋回速度を落とすというのは、
エンジン回転数を落とすということです。
エンジン回転数を落とすと、
ハーレーのエンジンは振動が大きくなり、
回転がバラつき不安定になってきます。
その状態を避けるために、
低速旋回時には半クラッチを使うことで
できるだけエンジン回転を落とさず
一定の回転数に保つという
ハーレー特有の操作が必要になるのです。
しかし、半クラッチを継続し、
エンジンの回転数を保っていると、
旋回速度を一定以下に落とすことができなくなり、
旋回半径を小さくすることができなくなります。
そこで、さらに旋回速度を落とし
旋回半径を小さくするための解決策として、
旋回中にクラッチを切ってしまえばいいのです。
Uターンの最中にクラッチを切れば、
後輪の駆動力を失うため
車体は失速し、旋回側に倒れこみ、
ステアリングが切れ込んでいきます。
当然、そのままにしていればやがて、
旋回速度が0になった時に旋回側に転倒します。
床にコインを転がすと、当初描いている大きな円を
だんだん小さくしながら旋回し、
やがて回転力を失ったときに倒れ止まります。
しかし、コインが倒れ、止まる寸前が
最も旋回半径が小さくなるのはイメージできますね。
それと同じ原理を使うのです。
Uターン中クラッチを切って、
意図的に失速させ、旋回半径を小さくして、
クラッチを少しつないで駆動力を復活、
旋回半径をそこで抑えて、立ち上がっていくのです。。
二輪車を含め旋回する物質は
失速・転倒する直前が一番旋回性良く、
上級者はそこを上手に利用するのです。
このより小さくUターンするために、
旋回中に一旦クラッチを切る技術は、
後輪の駆動力のON/OFFをコントロールできる
クラッチ操作を身に付けた者向けの、
中級者から上級者向けの技術になります。
5.立ち上がりを急がない!
Uターンしているライダーは、
集中・緊張した状態から早く解放されたい心理から
早く加速し、立ち上がろうとする傾向があります。
当然その場合、旋回ラインは膨らみ、
旋回が大きくなってしまいます。
Uターンの場合なら、その分
道幅が必要となってきます。
Uターンの時のライダーの目線は
車体の前方正面方向ではなく、
フロントタイヤが向いている旋回方向にあります。
つまり、フロントタイヤの方向が、
車体の向きであると錯覚してしまうのです。
本当の車体方向というのは、
ステアリングを除く車体のセンター方向、
ライダーから見てタンクの中心方向になります。
だから注意点として
フロントタイヤが立ち上がり方向に向いたときに
アクセルを開けて加速するのは、
まだ、タイミングが早く、
膨らみの原因になります。
本来の車体向き、タンクセンターが
立ち上がり方向に向くまで、
アクセルを開けて加速するのを我慢することです。
これによりUターンの
後半ラインを膨らませることない、
公道では制限ある道幅に
余裕を持たせて向きを変え、
進入方向に立ち上がり
戻って行くことができるのです。
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