技術レベル 3 ★★★☆☆
Q:私はコーナーに対する恐怖心が人一倍強いような気がして、
必要以上にコーナー手前でスピードを落としているようです。
それで、コーナーに対する恐怖心がちょっとでも、
かき消せるようなアドバイスなどありましたらお願いします。
ちなみに最近はブレーキングを意識して練習をしています。
A:ライディングの恐怖心はリミッターの役割をするので、
否定する必要はありません。
恐怖心の克服は、正しい知識と技術の裏打ちがあって行うべきですが、
多くの方はどういうわけか精神論で克服しようとします。
つまり、速度を上げることでそれに慣れさせようとするのですね。
しかし恐怖心は精神論では解決できないし、
そのような克服法は絶対に間違っています。
恐怖心を感じるというのは、
その速度域からブレーキを使える、
安全マージンを残しながら減速・停止できる
技術と自信がなければなりません。
つまり、いくら旋回・コーナリング練習をしても、
コーナー進入の恐怖心は克服できないのです。
コーナリングでの恐怖心の克服は簡単です。
コーナリングで恐怖を感じなくなるまで
車体の速度を落とせばいいのです。
ライダーには「自己基準速度」という、
恐怖心を抱かずに安心して旋回できる速度があります。
その速度を超えると精神的に焦りながら走るため、
的確な判断力や操作ができなくなります。
もっとも、旋回速度は上級者でも
体感するほど速くできないのが実情です。
旋回・コーナリング速度を高めるよりも、
できるだけ小さく素早く向きを変えることで、
早めにアクセルを開け、加速体勢を作ることが大切です。
私がコーナリングで考えていることは以下の3点しかありません。
1.安全で恐怖心を抱かずコーナリングできる(遅い)速度まで、
できるだけ短い距離で効果的に減速すること。
2.短い時間でしっかりバイクの向きを変えること。
3.早くバイクを立て加速体勢を作り、
しっかリアクセルを開け直線的に加速すること。
以上これだけです。
1.の克服には市街地や平地での制動、
急制動練習を繰り返してください。
速く走ることを目指すより、
あらゆる速度域から、最短の制動距離で狙った速度に
減速または停止できるブレーキング技術を
徹底的に身につけてください。
速度は速くなくとも構いません。
時速30km以内の速度でいいので、
いかに前後ブレーキングとも安定して自在に使え、
減速、停止できるかに集中します。
そのブレーキング技術と自信があるライダーは、
自身の安全マージンを確保しながらコーナーに進入していきます。
そしてコーナー半径と旋回速度を見定めた時点で、
ブレーキの加減を瞬時に判断します。
2.は8の字走行などの低速旋回練習を行うことで習得します。
3.は1と2が出来れば自然と出来るようになるでしょう。
公道ライディングの目的は、コーナーを安全にかつ
結果的にトータルで速く走り抜ければいいのですから、
バンク角を深くしたり旋回速度を上げる必要は全くないのです。
ましてや恐怖心と闘うことも・・・。
ぜひ違うアプローチでコーナリングに取り組み、
ライディング革命を起こしてください。
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