ツーリングライダーズの1Dayレッスン会での
パイロンを使ったスラローム走行では、
明確な課題を持って走ってもらいます。
それは、ターンではあえて小さく旋回、
素早く向きを変え立ち上がり、
次のターンまでにできるだけ直線を長く確保すること。
つまり、バイクらしい “メリハリあるライディング”を
意識して練習してもらうのです。
なぜ、この課題を意識しているかと言えば、
公道ライディングにおいて実践的だからです。
実践ライディングの中で、転倒などのリスクが高いのは
車体が傾いているコーナリングや旋回中であり、
逆に安全性が高いのは車体が垂直な直線走行時です。
旋回中は不用意なアクセルON、
ブレーキングはできませんが、
車体が立っている直線走行時は可能になってきます。
旋回半径を大きくすると相対的にこの直線が短くなり、
ターン間のラインが「S字」に近づきます。
「S字」ラインは確かに旋回速度が高まり、
ゆえに練習していても楽しいものですが、
技術的難易度はそれほど高くなく、
一方で公道ライディングではリスクが高まります。
旋回速度が高くなるのも、
万一転倒した場合のダメージを大きくします。
旋回速度と旋回半径には相関関係があります。
旋回速度を高めれば旋回半径は大きくなり、
旋回速度を落とせば旋回半径は小さくなります。
つまり、旋回を遅くすることで旋回円を小さくでき、
ターン間の直線は長くとれることで、
その間しっかりアクセルを開け、
直線終盤十分に減速を行い再び旋回に進入できます。
あえてターンの際の旋回速度を下げ、
ターンの半径を小さくして直線を長くする、
「S字」でなく「Z字」に近いラインを取るのです。
こちらは先週末に埼玉で行った
1Dayレッスン会でのスラローム走行シーンです。
速く走るのが目的ではなく、
前述の原則に従い、直線を長く取る
「Z字」のラインを取る走り方です。
けして派手さはなく速くは見えないのですが、
特定の区間でタイムを計測すれば
「S字」ライン取りより相当速いはずです。
それは、最短ラインを走っていること、
直線区間が長く確保できているので、
アクセルを開けている時間が長いことです。
ターン間を「S字」で繋げたら、
加速、減速ができアクセルを開けられる直線が作れない、
もしくは直線が短くなります。
一方、「Z字」ライン取りでは、
ひとつひとつのターン、コーナリングが遅くとも、
結果リスクを抑えながら、
それなりに快適なペースで楽しく走れる
実践的公道ライディングに役立つのです。
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