ライディングテクニック上達法

ハーレーは交差点でクラッチを切るべきか?

Q:四つ角を小さく曲がるにはクラッ チを切るのか、
半クラッチで後輪に負荷をかけておくのがよいのかわかりません。

A:多くのハーレーライダーは、低速旋回時にクラッチを切ってしまうようです。
その理由はハーレーに代表されるビッグツインエンジンは低速になると、
エンジンが大きく揺れ出し、車体をコントロールすることが出来なくなってしまうからです。

あるライテク本でも
「ハーレーの場合は交差点などの旋回時にはクラッチを切るとスンナリ曲がれる」
といった記事を見かけたことがあります。
ただここで注意したいのは、必ずしもクラッチ操作を、
ONとOFFで考える必要はないということです。

半クラッチ操作には注意深く確認すると、
駆動力が伝わり車体が動き出すポイントから、
完全につながる直前のポイントまで領域があることがわかります。
よって半クラッチといっても単なる1点ではなく、
その領域の中で自在に駆動力を変えることができるわけなのです。
つまり、駆動力が強ければ車体状態を保ち続け安定し、
弱ければ失速し旋回性が高まるのです。

この駆動力を伝え車体を安定させる反面、駆動力を減らすことで
車体挙動を不安定にさせ旋回きっかけを誘発しやすくなる、
この相反する事象のバランスの間で、
車体挙動を変化(旋回)させるためのクラッチ操作をするのです。

ある程度の大きさの交差点でしたら、
少しの半クラッチで駆動力を残しておいてもいいし、
徐行での旋回であれば完全にクラッチを切る直前で旋回性を高めてもいいかもしれません。
Uターンであれば、ほんの一瞬クラッチを完全に切ってしまい
失速させてしまったほうが、より小さく旋回できます。
すなわち速度調整にあたり、クラッチを完全に切ることも、
半クラッチの領域で調整することも“クラッチを切る”という操作に変わりなく、
ここは勘違いして欲しくないところなのです。

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クラッチ操作は1点ではなく“領域”で利用し、駆動力を変化させることができる

 

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記事投稿日:2019/05/13
カテゴリ : ハーレー・ライディング ライディング上達法